「感謝の心」

 

平成17年11月27日諏訪大社を訪れました。


夏に横須賀市の戦艦「三笠」で開催された海シリーズの作品展『海翔〜やがて海の聲が聞こえてくる』が私の力不足、資金不足で暗礁に乗り上げていたときに、諏訪の大神様にすがり、不思議なことに次々に解決していき、そのお礼に出かけました。

新宿発「あずさ」に乗り、上諏訪へ。車窓は青空と満山錦。秋の日は諏訪湖を銀色に輝かせ、社殿の庭には天を衝く御柱が立つ。
感謝の参拝の後、御柱祭のビデオを見せていただき、禰宜の北島様のお話を伺いいたしました。長野オリンピックの際、柱を立てるところだけは見たことがありましたが、ビデオを見て驚きました。

7年に一度行われるこのお祭りのため、諏訪の人達は6年前から準備をするのだそう。お休みは祭りのあった次の年だけ。1年たてば次のお祭りに使う木を、山に探しに行き、着々と準備を進めていく。150年から200年ものの樅の木を探すのだから、今の時代、そうたやすいことではない。諏訪の人々がそのお祭りの為に、一つにまとまり、そして次の時代に伝えていく…。
北島様の話を聞きながら、このお祭りにかける諏訪の人々の心を少し垣間見る。

北島様はこうもおっしゃった。
「お祭りの起源にいろいろな説はありますが、神様はただ、諏訪の人々が一つにまとまる姿をみたいだけじゃないでしょうかねぇ」
神社と氏子の強いつながりを思わせる言葉でした。

「みんな、神社に"お願い"には来るのですが、"結果報告"にはなかなか来てくれないんです。結果が良くても悪くても、神様に結果報告をして欲しいのです。神様も気にしてます。神社の前で少し立ち止まるだけで良いんですよ」
北島様の言葉に心を打たれました。

「感謝の心」、これは神様だけではなく、まわりの出会う人へも持たねばと、原点を学んだ旅でした。

 

2005年 冬