命煌(2010)

 

 

命煌

深山幽谷の雪は 春の訪れと供に
山関三度の道をくぐり 聖水となる
人々は豊漁と 五穀豊穣を祈り
祭りに跳ねる 陽は昇る
水平線は 金色に染められ


新しい風が 波濤を超えて吹く
不惜身命を 心に刻み
防人達は命煌す

 

東北地方の豊かな自然、郷土の躍動感、神々に対する畏敬の念、防人の真摯な姿を「命煌(いのちきらめく)」という詩に込めて書いた作品。


上空から見た、紅葉に色づいた蔵王、月山、湯殿山、鳥海山などをイメージ。また、仙台への帰路、銀色に輝く最上川に、真っ赤な太陽の光が鏡のような川面に重なり、川の流れが炎の様に揺らめく幻想的な風景を見て、「命煌」が閃いたという。

※「山関三度」とは、東北地方にある宗教思想で、人生には三つの関門がることを意味し、『第一期:この世に生まれる以前、母の胎内にいる時。 第二期:体内から出てきて現世に生きる。第三期:生を全うし来世に再生をする』ことを言う。