流動



題「流動」
世界でも類をみない災害にみまわれた日本の混乱を鑑みて、
題「流」「動」の調査をメッセージとして発信していく

「流」 不易流行
松尾芭蕉が提唱した哲学。
「不易」は永遠に変わらない伝統や芸術の精神。
「流行」は新しみを求めて時代とともに変化するもの。
相反するようにみえる流行も不易も
ともに根ざす根源は実は同じであるとする。

「動」 動中静 静中動
「菜根譚」の書物の中の言語。
中国の明の時代の洪自誠(こう・じせい)が
「儒教・仏教・道教」の三教を根幹にして論じたもの。
動の中に静あり、静の中に動がある。
人間はどのように生きるべきかを、その時々に的確に発する。

制作地
八幡総本宮、宇佐神宮の奥宮拝殿にて特別許可をいただき制作。
八幡大神は「八幡大菩薩」と別名を連称され、
古来より神功皇后、神武天皇、源氏の頼朝を中心に
武士道の絶大なる興隆をいただき、
災禍を祓い鎮める八幡信仰の光にいただいてきた。

額仕様
日本の古典の伝統技術を駆使して、
額装は漆で「朱」「緑」をイメージカラーに仕上げ。
布は古来よりの武士の羽織裏地を使用した。

 

 

 

毎日新聞
2011年3月8日
書道家・柏木さん宇佐神宮聖域で書

中津市出身で国際的に活躍する書道家、
柏木白光さん=東京都在住=が
このほど、宇佐神宮の奥宮・大元神社の社殿で色紙に
「流」と「動」を書いた。

大元神社がある御許山(おもとさん)は、
宇佐神宮の祭神・比売大神(ひめおおかみ)が
降臨したとされる聖域で、書制作は珍しい。

 「流」は「不易流行」、「動」は
「動中静 静中動」からとった。
柏木さんは、正座し神経を集中、
用意した10枚の色紙に一気に書いた。
柏木さんは「元々宇佐の出身で、
いわば心のふる里。
精神的主柱である宇佐神宮の奥宮で
書をした ためたかった。」 と話した。
 
柏木さんは毎日女流書展のグランプリを獲得した後、
同展審査委員を務めた。
世界を飛び回って、書を制作するなど活躍している。